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令和6年度地域交流会 開催報告
商店街から広がるコミュニティミーティング 一過性では終わらせない、人が留まる仕組みづくり
開催報告
関東エリアにおいて地域に密着し、地域課題の解決に向けて活動するキーパーソンを登壇者にお招きし、商店街から広げていくまちづくりにおいて、商店街に持続的に人が集まり、来街者がリピーターとして定着するための「仕組みづくり」についてお話いただきました。また、その後のパネルディスカッションでは、各登壇者から取組をするに至ったきっかけや発想、これから取り組みたいことなどについて、ファシリテーターによる軽妙な進行もあり、本音も交えながら各々の取組を深掘りしていただきました。時間的な制約から会場から多くの質問を受けることができませんでしたが、当日は70名を超える参加者があり、登壇者と名刺交換をしながら質問などをされたり、参加者同士の名刺交換などによるネットワーク作りのきっかけの場にしていただきました。 地域交流会の開催の様子をご紹介します。

登壇者による事例紹介
テーマ:回遊性・エンターテイメント性のある集落作り。集客・交流人口を生む街へ(茨城県大子町/大子町商店街)
登壇者:櫻山 啓三郎氏(大子町中心商店街 らっしゃい・でぇご隊 ブランディングデザイナー/咲くカフェ合同会社 代表社員)

テーマ:地方だからこそできる「やってみたい!」をカタチに(新潟県三条市/一ノ木戸商店街)
登壇者:中川 裕稀氏(株式会社TREE 代表取締役 / 総務省 地域力創造アドバイザー)

テーマ:シャッターは閉じたままでいい。新たな価値観でつくるトビチ商店街(長野県辰野町/トビチ商店街)
登壇者:赤羽 孝太氏(一般社団法人〇と編集社 代表理事 / 合同会社トビチカンパニー 共同代表社員)

テーマ:「でも、やろう!」大阪・関西万博を活用した地域活性化の取組
登壇者:岡本 栄理氏(株式会社オカムラ WORK MILLコミュニティマネージャー / 一般社団法人demoexpo 理事)

パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、各登壇者から取組をするに至ったきっかけや発想、これから取り組みたいことなどを中心に参加申込者から事前にいただいた質問も踏まえて、ファシリテーター竹林 晋氏(有限会社テイクスペース 代表取締役 / 中小企業基盤整備機構 講師・アドバイザー)は自社店舗の経営もしており、登壇者と同じ目線での示唆のある問いかけもあり、登壇者皆様も本音も交えながら各々の取組を深掘りしていただきました。

左から岡本氏、中川氏、赤羽氏、櫻山氏、竹林氏
地域・商店街等の課題として地元出身者が最初に取り組むことの課題では「地域の皆様は控えめで、『自分の町には何もない』と言う。外から評価をフィードバックしてあげることが大切。そのための越境・人が行き来する仕組みが必要。」、地域資源に関わるようになったきっかけは「外から見ると地域の強み、他地域にはない特徴が分かる。自分は様々な地域にいたため、地元の資源が分かるようになった。」、今後の商店街との関わりとしては「現在も商店会は存在している。上手く共存しており、やがて世代交代していければよい。」「組織として柔軟性と参加メリットを出すことが大切。」、商店街の問題として若手がいないのが共通だがコミュニティをどう作ったかについては、「若い人は『いない』のではなく、『商店街に来ない』だけ。若い人が来やすいよう飲食事業から開始した。若い人が買いたいもの、サービスがない。」など。
最後に、今後の抱負として「自分の役割はブランディング。「大子」の名前を言えば、分かってもらえるようなまちにしていきたい。」「個人的には今の仕事を辞めて、自分がいなくも回る世界にしたい。それを外から見てまちを楽しみたい。」「全国を回って地域に魅力があることが分かる。各地で「自分の地域はすごい」と言ってくれる人が育つ種まきをしたい。」「EXPO酒場で手を挙げる人は、よい意味で自己中である。自分のやりたいことをやる。それが大切で、そこにネットワークが出来ればよい。」と皆様からお話いただきました。
- 出典「令和6年度地域交流会(商店街を中心としたコミュニティミーティング一過性では終わらせない、人が留まる仕組みづくり)開催支援事業実施報告書」
地域交流会を終えて
当日は商店街関係者、まちづくり会社、自治体、支援機関、大学関係者、専門家等70名を超える方に参加をいただきました。パネルディスカッション後の質疑応答、閉会の後、登壇者や参加者同士の名刺交換などによるネットワーク作りのきっかけの場にしていただきました。参加者からは、「『商店街の活性化』という認識が街によって、個人によって異なっていることが、課題を複雑にしていると感じている。『活性化』の様々な事例をもっと知ることができる場が必要かと思う。」、「今後のまちづくりの中心的な役割を担う人材を育成するための支援。」、「地域を見学してまわるエクスカーション企画があってもよいのではないかと思った。」、「都市部の事例があれば聞いてみたい。」「参加者間の交流を促す場面を(仕組みをつくって)設けてもいいと思った。」など多くの感想やご意見をいただきました。参加者の方々からいただきましたお声は今後の中心市街地・商店街等活性化、まちづくりに活かしてまいります。
本交流会にご協力いただきました登壇者・ファシリテーターの皆様ほかご関係者の方々には、心より感謝申し上げます。
このページに関するお問合せは
産業部 流通・サービス産業課 商業振興室
電話:048-600-0286
最終更新日:2025年5月2日