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- 株式会社旭フーズ:令和2年3月認定
株式会社旭フーズ:令和2年3月認定
- 過去の災害時の対応を活かして対策を体系化、明文化
所在地:埼玉県日高市【地震リスク:震度6弱 33.7%(向こう30年)】
業種:飲食料品卸売業
従業員数:108人

概要御社の概要を教えてください。
業務用の食材の卸売販売を行っております。
きっかけ事業継続力強化計画を策定したきっかけを教えてください。
関東・新潟の飲食店に食材を配送しており、配送エリアが広いので毎年自然災害の影響を受けています。どんな状況でも納品するお店が営業する限り、当社には配達責任が課されます。 豪雪、インフルエンザ、東日本大震災での計画停電、燃料不足など未曾有の経験を経て今日まで営業してきました。従来は社内で社員と阿吽の呼吸で行ってきた対応や五月雨式な指示など書面、体系化なされないことに不安を感じ、一度、きちんと体系化、明文化を行うべきと考え、事業継続強化計画を策定することに決めました。
苦労策定にあたって苦労した点を教えてください。
社内の合意形成が一番苦労しました。特に策定時において投資を伴う場合、決まって費用対効果が問われます。災害はいつ起こるか分からないですし、設備投資の効果は災害で初めて発揮されますので、その理解を得ることが難しいです。また担当者の災害対応への想いは強くても、文章にすると長文になり、社内に考えが浸透していない点があります。社員、利害関係者の理解いただく事に最も苦労しました。
社内の変化事業継続力強化計画を策定したことで、社内外で何か変化したことを教えてください。
認定をきっかけに新たなつながりができました。認定は社外的に第三者の評価があるという証明になります。特に金融機関からは認定を受けたことで前向きな評価を頂き、緊急融資枠開設など資金面においても安心できたことがあります。社内的には以前よりも防災意識が向上し、各自、配送計画衛生管理など日々、気を遣ってもらっています。感染症対策の一環でLINEWORKSを導入しましたが、導入後、緊急連絡だけではなく、仕事の相談、情報共有など以前よりも迅速にかつ人間的なつながりが増えた気がします。
進捗策定した事業継続力強化計画の進捗を教えてください。
設備投資で免震ラック、UPSを令和2年4月に設置しました。幸い現在まで導入した設備が稼働することはありませんでしたが、設備を設置した事により災害への対応力は高まったと感じます。また今回、感染症に関連したBCP計画を策定してます。この計画と従前の計画を組み合わせることでさらに強靭な計画となり、食のコールドチェーンである弊社の安心、安全に加えてさらなる強みに生かせるものと考えております。
感想事業力強化計画を策定した感想を教えてください。
本当にやってよかったと思います。経営者が不在でも、現場、社員が自然災害の可能性があれば備える体制づくりができました。また事業継続力強化計画は災害などからの早期復旧を目的にしていますが、本当の事業継続力強化とは災害に限らず、どのような状況に立たされても事業を継続していく工夫なのだと思います。社内では業務上における事故の未然予防、経営者としては資金繰りなどの危機に対する事前予測、行動などさまざまなリスクに対する目が行くように感じます。現在、経済活動的には停滞している世の中ですが、計画策定が会社や従業員のことを深く知るきっかけになったことに大きく感謝したいです。
事業継続力強化計画の詳細はこちら
最終更新日:2021年1月8日