企業情報

栃木県発 世界の空へ!
〜海外メーカーからの受注に至るまで〜
                     菊地歯車株式会社

地域経済部 次世代産業課

 航空機業界は、華があって見栄えのする産業。しかし、海外の大手メーカーと直接取り引きする機会を得るのは非常に困難。そんなハードルの高い航空機産業に、同社は社長自ら情報収集を徹底して行うなどの積極的な活動を実施することで、航空機用エンジンメーカーであるスネクマ(仏)とエンジン用タービンブレード(羽根)製造の直接受注を実現しました。ここでは、この取組の概要をご紹介いたします。

【企業概要】

航空機向歯車

 菊地歯車株式会社は、自動車・建設機械・航空機などに用いられる様々な歯車を製作しています。歯車に対する用途は多岐にわたることから、同社はこの目的に合わせ、汎用品から高精度品までの製作と、様々な用途に合わせ製品を作り続けてきたノウハウを活かし、取引先のニーズに合わせた提案ができることを強みとしています。コア技術を支える多数の熟練工も在籍し、それに加え、人材育成も積極的に進めており、その結果、様々な国家技能検定を社員が進んで取得しています。現在まで、2級まで含めると社員の8割が取得し、今では同社の大きな強みとなっています。

幅広い分野で使われる多様な歯車

【直面していた課題】

 同社は、国内重工の研究開発パートナーとして、航空機部品に多用される難削材・難形状の加工技術の高度化と、航空機エンジン部品に対応した品質管理体制を構築するため、国内歯車メーカーとしては初の航空宇宙品質マネジメント(JISQ9100)認証を取得していました。 しかしながら、国内重工とのパートナー契約が終了すると受注を思うように獲得できない状況に陥ってしまいます。そこで海外販路獲得を目指し、取引先である国内重工経由で海外大手航空機関連メーカーのニーズ把握に努めますが、なかなか十分な情報を得ることができませんでした。

【突破口となったアクション】

 そこで、同社の情報収集のチャンネルを増やすため、世界的に有名な大手航空機関連メーカーが集まる大規模なエアショー等に積極的に参加し、情報を直接収集することを決意します。
 さらには、通常では単発の展示会出展で終わってしまう企業が多い中で、同社は一度の出展では会社の強みを海外企業に印象づけることが出来ないと考え、数年にわたって海外のエアショーに参加。自社の高い技術力と品質管理体制を直接売り込むとともに、ニーズの把握と対応を徹底して行いました。また経済産業省の国内立地推進事業費補助金を活用し、海外航空機関連メーカーのニーズに合わせた加工設備の導入と更なる技術力の向上を図ります。
 結果、平成25年11月に海外大手航空機エンジンメーカーであるサフラングループ・スネクマ社(仏)と契約を締結しますが、これもひとえに社長自らの責任と不退転の決意で海外展示会において、自社の売込みとニーズへの徹底的な対応を実施したことが、今回の成功の要因と言えます。

【今後の更なる発展】

 前述した2016年から始まるタービンブレードの量産に向け、足利市内に専用工場を新設する予定です。また、数年にわたる海外展示会への出展により、今回の契約に至ったメーカー以外の海外大手航空機関連メーカー等との関係も構築しています。この結果、これまで取引のない企業から、同社の技術力と品質管理体制に対し高い評価を得ることができました。 今後は、現在取り組んでいる航空機エンジン部品の生産ラインが軌道に乗った後、次なる海外展開の可能性を目指す予定としております。

菊地歯車株式会社
◇住所 栃木県足利市福富新町726−30
◇代表者名 菊地 義典
◇設立 1969年 (昭和44年)
◇資本金 3,000万円
◇従業員 140名
◇業務内容 自動車、建設機械、航空機など幅広い分野で使用される、汎用〜特殊・高精度歯車加工
◇URL http://www.kikuchigear.co.jp/

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