企業情報

地域に根ざしたソリューションIT企業
   〜株式会社国際情報ネット〜

地域経済部 地域振興課

株式会社国際情報ネット本社(千葉県柏市)
株式会社国際情報ネット本社(千葉県柏市)

 株式会社国際情報ネットは、東京大学や千葉大学のキャンパスが集積する学園都市、柏市において1989(平成元)年に設立されたシステム開発やネットワーク構築を主とするIT企業です。同社は「ユーザの要望を的確に理解・咀嚼することで、綿密な分析と計画のもとユーザに貢献できるシステム開発をしていく」ことをモットーに、国の支援策(ものづくり補助金)を活用しつつ、印刷情報分野における真贋判定システムや医療教育分野における臨床実習評価システムの開発等により、自社ブランドの確立を目指しています。また、自治体(柏市)、大学(東京大学、千葉大学、岡山大学)、病院(我孫子東邦病院)等の機関と連携しつつ、環境(温室効果ガス見える化)、交通(流動モニタリング)、医療(遠隔手術指導システム)の各分野で、最新のテクノロジーを活かしたソリューションを創出し、地域に技術還元しながら世界に挑む経営理念を掲げています。  

 平成24年には、「ものづくり補助金」を活用した「真贋判定システム」の製品化に成功します。これは熟練した専門家や高度な機器類を必要とする従来型の真贋判定に付帯する高いトータルコストを軽減する為、スマートフォン等の一般的なカメラで撮影した文字であっても、マスターデータベースと比較照合することで短時間に判定を可能とする画期的なシステムです。同社では、印刷物の文字が指紋と同様に同じ物が無い点に着目し、対象画像の中心から放射線状に輪郭形状を探索し、数値化されたデータを登録済みの正規マスター画像と比較して判定するもので、高い精度を誇っています。同社では、この真贋判定システムの実用化により、ブランド品等の模造根絶を目指し、技術による社会貢献を果たしたいと考えています。

真贋判定システム
真贋判定システム

 平成25年、再び「ものづくり補助金」を活かし、千葉大学(医学部)と共に「オンライン臨床実習評価システム」を試作。社会的に医学部卒業生の質(能力)が求められる現代において、医学部後期の授業として実施される診療参加型臨床実習における評価ツール「c-Checker」を開発し、携帯端末で簡易に実習成果を評価することが出来るようになりました。今後は、医学部の教育関連領域への展開を目指しています。

オンライン臨床実習評価システム「c-Checker」概念図
オンライン臨床実習評価システム「c-Checker」概念図

 また、自治体(柏市)との共同事業でリリースされたサービスの事例として、柏市内のショッピングやグルメといった生活情報を検索することが出来るポータルサイト「るっくふぉ・かしわ」や、同じく製造業をデータベース化した「柏ものづくりプラザ」、働く女性の育児支援サイト「あいあい広場」、「シルバー人材ポータル」、「地域観光協会」、そして環境家計簿機能やエコドライブ動画を搭載した省エネ啓発「かしわエコサイト」ではスマートメーター設置世帯の参加を募って節電コンテストを開催する等、多面的に市民生活と密着した企画開発・運営を行っています。

柏市省エネ・コンシェルジュ「かしわエコサイト」
柏市省エネ・コンシェルジュ「かしわエコサイト」

 さらに、産学連携の取り組みとして東京大学と進める「柏SCOPEプロジェクト」は、ITS(高度道路交通システム)技術によってヒトとクルマの流動を環境の側面から捉え、生活情報として地域社会にフィードバックするシステムです。具体的な成果である「KASHIWA SMART アプリケーション」は、目的地までの交通状況シミュレーション結果から、①温室効果ガス排出量が最も少ない経路、②最短時間での経路、③最短距離での経路を計算、市内の出発地から目的地までの経路案内サービスを利用者へ提供すると共に、同Webサイトでは、現在の温室効果ガス発生状況をCG化して視覚的に把握出来るコンテンツを配信し、市民へわかりやすく地域の温暖化事情や交通実態を伝えることが出来ます。

柏市交通経路案内「KASHIWA SMART」
柏市交通経路案内「KASHIWA SMART」

 そして近年、医療分野において同社が開発した「da Vinci遠隔手術指導システム」は、手術中の映像(腹腔鏡画像)を音声データと共に他の医療機関へ転送することで、遠隔地においても手技に係る指導をリアルタイムで受けることが出来るシステムです。提携する岡山大学病院での実績は、国内初の事例としてメディアに採り上げられました。同システムが実用普及することにより、一部の高度医療が離島や過疎地といった交通インフラが整備されていない地域においてもタイムラグ無く享受することが出来るようになります。

da Vinci遠隔手術指導システム概念図
da Vinci遠隔手術指導システム概念図

 国際情報ネット代表の尾形廣秋氏は今、自社商品のブランド化を目指しています。ものづくり補助金の採択を受けて開発した商品を主軸に、医療分野におけるソリューション支援事業や、これまでに蓄積した地域の属性情報からビッグデータを構築したいと語ります。また、昨年は高齢者向けロボット支援事業として、福島県南相馬市において独り暮らしの高齢者を対象とした生活・健康支援「見守りサービス」システムを開発し、技術を社会に役立てる地域還元事業として高い評価を得ることが出来ました。これまでに培ってきた情報技術を基に、引き続き多岐に亘る意欲的な製品開発が期待されます。

尾形代表
将来の展望について語る尾形代表
株式会社国際情報ネット   
◇住所 千葉県柏市北柏4-1-2 iiNビル  
◇代表者名 尾形廣秋
◇設立 1989(平成元)年
◇資本金 2,000万円
◇従業員 30名
◇URL http://www.kjn-c.co.jp

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