企業情報

船舶用センサで世界的なシェアを誇る
          〜明陽電機株式会社〜

地域経済部 地域振興課

【会社概要】

 静岡県静岡市清水区に所在する明陽電機株式会社。静岡市清水区は日本平の東麓に位置し、富士山を望む港町として、古くから海運中継地として発展してきました。
 創業者の杉野庄二氏は元々船乗りで魚艙の水温を測るセンサを開発することをきっかけに創業。その後エンジンの温度を測る耐熱耐振型測温抵抗体を開発し、現在は船舶機関計測用温度センサと圧力センサを国内外から受注し設計から製造まで一貫して行っています。
  測温抵抗体は例えば船舶主機関の温度監視に使用されることによりエンジン周辺の異常発熱等を早期に発見する事が可能となり、船舶の安全な航行を補助する役割を担っています。
 防衛省指定メーカーにも選定され、高度な技術と徹底した品質管理のもと、同社の各種センサは高い評価を得ており、LNG船・LPG船・オイルタンカー・バラ積み貨物船・豪華客船などに多数の採用実績があります。   

(明陽電機(株) 本社社屋) ※測温抵抗体:金属の電気抵抗率が
温度に比例して変化する事を利用
した温度センサ
(明陽電機(株) 本社社屋)   

【高温から極低温まで幅広い領域の温度センサで世界シェアを獲得】

 同社の温度センサ「白金測温抵抗体」の高温用は船舶の主機関の排気・蒸気温度などの測定と監視に使用、超低温用はLNG船カーゴタンク周辺の測定と監視に使用します。同社の製品は700度の高温領域や氷点下165度の極低温領域で使用できる温度センサを独自で開発し、船舶用センサのメーカーとして高い評価を得ています。また、船舶は一度海洋に出ると次の港に到着するまで、メンテナンスをすることが難しくエンジンを動かし続けることになるため、陸上用の輸送用機械器具と比べても、より長時間の振動に耐えられる製品の頑丈さが求められます。同社の製品が海外製品と比べて評価されているのは、高温から極低温までの幅広い領域を計測出来ることはもちろん、エンジン周辺の過酷な環境にも長時間耐える事が出来るところにあります。製品の一つ一つを職人が手作業で製作しており、開発以来50年以上の間積み上げてきた技術をもとに、世界中から支持を集めています。同社の製品は船舶用製品の中でもニッチな分野であり、世界的に見ても生産をしている企業が少なく、世界的にもトップクラスのシェアを誇っています。

【技術力向上ための取組】

 製品の開発にあたっては、沼津工業高等専門学校や独立行政法人産業技術総合研究所等の産学官連携による研究開発を進めております。現在は耐温耐振型測温抵抗体製造のみではなく、モニタリングシステムについても併せて提案出来るよう、製品開発を進めております。
 同社では社内技術の伝承のためにも社内独自の技術認証制度を設けることや、社員の年齢構成に偏りが出ないように気をつけており、技術伝承がスムーズに行われるよう取り組みを進め、技術の低下を招かないよう、日夜努力を続けています。

白金測温抵抗体 製品写真 製造現場写真
白金測温抵抗体 製品写真  製造現場写真  

【今後の展開】

 海外との直接取引は決して多くはありませんが、今後は造船業が盛んな中国・韓国の海外マーケットを積極的に開拓していく必要もあると考えており、そのための取組として、中国語、韓国語が話せるスタッフを雇用することで、海外との直接取引の円滑化を図っています。
 同社は船舶で技術を磨いてきた企業であるため、今後も船舶及び海洋分野における技術開発及び事業展開を図っていく考えです。近年は船舶においても省エネ・エコのニーズが高まっており、そのニーズに対応した計測器の開発を行っていくことも考えています。 

杉野社長 同社製品が使用されたLNG船
杉野社長  同社製品が使用されたLNG船  
明陽電機株式会社
◇住所 静岡県静岡市七ツ新屋485
◇代表者名 代表取締役社長 杉野 泰子
◇創業 昭和11年(1936年)3月
◇資本金 4,500万円
◇従業員 120人
◇業務内容 温度センサ、圧力センサ、その他製品の製造開発
◇URL http://www.meiyoelc.co.jp    

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