企業情報

難加工への挑戦こそが我々の使命
 〜超精密加工で世界を切り開く〜株式会社 森川製作所

地域経済部 地域振興課


 (株)森川製作所は海水浴で有名な九十九里浜から程近い千葉県長生郡白子町で今年創業46年目を迎えます。
 得意とするのは、超精密加工技術。その高い技術は国内外の研究機関や製品メーカーから高い評価を受けています。

森川製作所 本社
森川製作所 本社(千葉県長生郡白子町)

●マイクロ単位の超精密加工技術が地球の科学を解明する

 「良い製品を作れば、製品自らがお客様に営業してくれる」という理念のもと、同社は敢えて難易度が高い加工に挑戦しています。
 その一例が加速器用加速管セル(※下写真参照)の超精密切削。同社は10年前から本格参入し関係各社の研究施設用や医療施設用として納入実績を持っています。
 加速器は粒子にエネルギーを与え加速させる装置で、粒子に対して正確にエネルギーを伝える役割を持つのが加速管セルです。加速管セルにはマイクロメートル(0.001ミリメートル)単位の超精密な寸法精度、表面粗さ、平面度がその一枚一枚に要求され、同社は得意とする旋盤加工(材料を削り出す加工)と鏡面加工(表面を磨き上げる加工)を駆使して国内外の研究所、大手メーカーの最高レベルの要求に応えています。大手企業1社に対し2年半かけて加速管セルを約6500枚製造した実績もあります。
 同じく精度と鏡面度が求められるプロジェクター用ガラスレンズの成形金型部品や液晶パネル製造用ディスペンサーノズルの微細穴加工においても、その加工技術は大いに活用されており、加速管セルと同様に森川製作所におけるコア事業となっています。
 森川社長は「困難な加工や研究開発は、材料のロスや時間の浪費も大きく失敗の連続だが、そこから逃げたら我々の未来はない。挑戦こそが我々の使命」と技術者を激励しています。
 このように同社が本来持つ営業力や技術力に加え,ものづくりや研究開発に対する姿勢や考え方を社長自ら発信し,業界紙等への寄稿も活用することで自社の存在感を高めています。

加速管セル 加速管セル

●確かな技術を支える先端設備と若き技術者たち
  〜超精密工場で超精密加工を〜

 最高レベルの技術を提供するにあたり、同社が力を入れるのが設備投資です。今後の戦略を見据えながら、優位技術・技能を磨く設備投資は積極的に行うという方針のもとで、多品種少量部品対応能力や難加工部品への挑戦力を養うことを目的に大胆な設備投資を実施しています。
 導入に際しては、最先端の設備が十分に性能を発揮できるように室内温度の管理からクリーンルームの整備、機械の設置環境にまで配慮することも同社の特徴です。
 

クリーンルーム設備 クリーンルーム設備
         クリーンルームに設置した同社が誇る最先端の設備
高精度検査機器
同社の高い技術を証明するための高精度検査機器  

〜若手技術者へのものづくり伝承〜

 もう一つのこだわりと言えるのが、若手技術者の育成です。
 同社社員の平均年齢は38歳。そのほとんどが地元からの採用者です。森川社長はじめ株式会社日立OBで技術顧問である吉田真也氏やベテラン指導員3名が若手技術者への技術伝承に力を入れており、機械設備、機械製図の初歩を教える導入教育から、現場での実務指導である機械装置の安全な取り扱い、機械・工具のメンテナンスまで、指導員が約1年間をかけてみっちり教え、その後は先輩技術者に引き継がれていきます。
若手技術者は日々習得した技術をノートに記録し、時にはNC搭載機能がなく目盛り等を読み取って加工する汎用機を使用することで、ものづくりの感性・五感を養い、自らの「お宝」としていきます。
 会社全体の技術底上げを図る社内勉強会を開催し、東葛テクノプラザなど地域の支援機関が実施するセミナーや工作機械等の展示会への参加、森川社長自ら企画する講演会では日本をリードする優良中小ものづくり企業の講演を聴くことで、心技体のバランスのとれた技術者の育成を目指しています。  

製造ラインの技術者の方々 技術者メモ
日々製造ラインで切磋琢磨する技術者の方々 若手技術者はその日学んだ技術を詳細にメモする

●これからのものづくり、これからの森川製作所

 千葉県金型工業会の会長でもある森川社長は、今後の金型業界を含む日本のものづくりについて、「日本の金型技術は非常に高い。一方で、世の中の話題を席巻している3Dプリンターは日本の金型業界にとって、脅威ともなり得る。3Dプリンターを金型の試作技術として捉えるだけなく、今後金型業界にさらに進化した高精度な3Dプリンターの技術を取り込むことで、より付加価値の高い製品を生み出すことが求められている。」と真剣な眼差しを向けられます。
 また、森川製作所の未来については、「森川製作所はドリルによる超微細な穴あけ技術にも力を入れている。世界最高レベルの穴あけを提供することで、世界中のお客様からの難易度の高い加工ニーズに応えていくことが夢。自社の技術について究極の域まで高めることで、森川の技を千葉のローカルから世界中に向けて発信していけると思うとワクワクする。」と目を輝かせます。

微細穴加工 微細穴加工
社長と技術顧問
会社の未来を熱く語る森川社長(右)と吉田技術顧問(左)
株式会社 森川製作所
◇住所 千葉県長生郡白子町八斗2484   
◇代表者名 代表取締役 森川孝行
◇設立年月日 1980(昭和55年)
◇資本金 1,000万円
◇従業員 42人  
◇URL http://www.morikawa-precision.co.jp    

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