企業情報

航空機用部品の地域一環受注・一貫生産体制構築に向けて
              〜飯田航空宇宙プロジェクト、エアロスペース飯田〜                                                      

地域経済部 次世代産業課


 海外も含めた産業規模及び市場成長性で全世界的にも注目を集める航空宇宙産業、その航空宇宙産業への新規参入を目指し地域での取組を継続実施している「飯田航空宇宙プロジェクト」及び「エアロスペース飯田」を紹介します。

【背景】

 長野県の最南端、静岡県浜松市と接する飯田・下伊那地域は地場産業としての養蚕・生糸や水引が盛んでしたが、時代の移り変わりと共に精密機械加工業や電機電子産業へと変化し、現在に至っています。現在、飯田下伊那地域には120社を超える下請け金属加工企業が存在し、県下および全国的に見ても希有な精密機械工業密集地域と言えます。
 製造業を取り巻く環境の変化に応じて、飯田・下伊那地域では、中小企業の生き残りと国内に製造業を残すために、企業間の協力風土の醸成と人材育成をベースに、地域への次世代産業の集積に取り組んでいます。この取組の一つとして、2006年に地域内の中小企業を集め、「飯田航空宇宙プロジェクト」をスタートしました。現在は36社が加入しています。
 また、時を同じくして、プロジェクト内に航空宇宙部品共同受注を目的とした「エアロスペース飯田」を結成し、現在は10社(有限会社アイエス精工、株式会社赤羽製作所、飯田精機株式会社、山京インテック株式会社、有限会社矢崎製作所、有限会社ユーズテック、クロダ精機株式会社、株式会社浜島精機、株式会社エヌ・イー、有限会社野中製作所)が加入しています。「エアロスペース飯田」では広域連携も視野に入れつつ、また、地域における一貫受注・一貫生産体制を整えつつ、国内はもちろん、海外の有力企業に向けて共同受注活動を展開し、すでに多くの実績を上げています。

 会議風景


【事業の概要】

 「飯田航空宇宙プロジェクト」内にはそれぞれの企業の特色を生かした活動を行う場として、「共同受注推進」、「品質保証システム構築」、「ソフト研究」、「難削材加工研究」の4つのワーキングチームが存在し、それぞれの課題解決のための研究会などの活動を行っています。
 共同受注推進を目的としたワーキングチームから派生した「エアロスペース飯田」は、受注システムを確立し、これまで米ボーイング製民間航空機の機体部品や宇宙ステーション「きぼう」の搬出機器など多くの実績を上げてきています。一貫生産体制が特に求められる航空機産業において、今後の更なる飛躍が期待できるモデルケースというべき取組です。

 エアロスペース飯田の製品が大空を飛んでいます


 航空宇宙産業への新規参入の大きな障壁となる特殊な産業構造の理解、生産・品質保証体制の確立についても、「飯田航空宇宙プロジェクト」における7年間累計で50を越えるプロジェクト会議及び400を越えるワーキングチームの活動が、プロジェクト内での品質管理体制(プロジェクト内JISQ9100取得企業数増加など)及びリレー方式生産体制(川下企業間との取引時の脱のこぎり発注体制構築)の実現に寄与しています。また、事務局による人材確保・育成、国内外新規取引先開拓及び新規企業参画促進への活動も行っています。  
 最近では、先進的な取組として、地域内での不足技術である金属部品の熱処理、メッキ処理及び非破壊検査工程を備えた共同工場が2014年夏頃に完成予定です。共同工場の設備には、国の平成24年度及び25年度成長産業・企業立地促進等施設整備補助事業や県の航空宇宙産業育成強化支援事業補助金などが活用されています。これにより、一貫受注体制の更なる進展が期待され、プロジェクトのより一層の国際競争力強化が見込める状況となっています。  
 客先の期待する生産・品質保証体制の更なる向上のため、「飯田航空宇宙プロジェクト」及び「エアロスペース飯田」は、日本の航空宇宙産業クラスターの中心となるべく今後も先進的な活動が期待されています。

 一貫受注・生産体制



お問い合わせ先
◇ 事務局 公益財団法人 南信州・飯田産業センター
地域連携マネージャー   松島 信雄
◇ 電話 0265-52-1613
◇ URL エアロスペース飯田
http://www.aerospace-iida.com/pj/org.html    

過去の「企業情報」はこちら

ホームページへ戻るTOPへ戻る

発行元:
〒330-9715 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1 さいたま新都心合同庁舎1号館
関東経済産業局広報・情報システム室
電話:048-600-0216    FAX:048-601-1310