企業情報

人と環境にやさしい空気を〜「空気」をビジネスに〜
                             〜ダイナエアー株式会社〜

地域経済部 新規事業課


 快適な室内環境を維持するためには、温度だけではなく湿度の管理も重要。『時代は調温から調湿へ向かっている』と考えて、“湿度をコントロールする”新しい空調換気システムを製作している、ダイナエアー株式会社を紹介します。

1 湿度調整と換気を同時に、クリーンで快適な空間を実現する「モイストプロセッサー」

 モイストプロセッサー
モイストプロセッサー 

 同じ温度でも湿度によって感じる快適さは違います。この点に着目し、クリーンで快適な室内環境のために湿度調整と換気を同時に行えるシステムこそが、ダイナエアー(株)が製作している「モイストプロセッサー」です。吸湿材に塩化リチウム溶液を用いることにより、取り込んだ外気の温度・湿度を調整しながら除菌・除塵・消臭も行い、快適な空気を室内へ給気します。また、今まで未利用だった冷暖房空調機等から排出される低温廃熱を溶液の再生に利用し、室内外の温度差を最小限に留めることにより空調機の使用エネルギーを抑え、省エネルギーで効率のよい調湿システムを実現しました。

2 ダイナエアー(株)のあゆみ

○起業〜新連携事業開始まで

宮内社長
宮内社長  


 ダイナエア−(株)は、液体式の調湿理論を知った宮内社長が平成16年に起業したベンチャー企業です。起業当時は、社長と社員の2名で液体式の調湿空調を形にしようと試行錯誤を繰り返していました。その最中、知り合いのガス会社より「愛知万博のガスパビリオンで燃料電池の廃熱を利用した機械を作れないか」という要望を受け、液体式調湿機の初号機を出展し好評を得たことから、事業化へ踏み出すこととなりました。
   しかし、起業したての会社では、制御装置の製作技術や製造ノウハウが不足。また、工場もなく、さらには製造に必要な人員の確保もできず、到底1社だけでは完成度の高い製品を作ることができない状況でした。 そこで会社設立後から付き合いがあった制御回路製作、設計・組み立て、冷凍機のノウハウを持つ3社と連携。平成19年2月に関東経済産業局による新連携事業の認定を受け補助金等を活用し、努力し続けたことにより、空調換気システム「モイストプロセッサー」は完成したのです。


○販路のパートナーとの提携、省エネという切り口のアピール

 平成21年には介護老人保健施設や病院等へ多数のベッドを提供しているパラマウントベッド(株)と販売代理契約を結び、ベンチャー企業単独での参入は難しいメディカル分野へ進出することに成功。  
  また平成25年には「モイストプロセッサー」が資源エネルギー庁の「次世代型熱利用設備導入緊急対策事業」の助成対象商品に採択。これは、「これまで未利用であった低温廃熱を回収・有効利用できる革新的な設備」として評価された事業に対して、国庫補助金の交付が行われるもので、この事業に採択されたことで、「モイストプロセッサー」が省エネルギー機器であることを対外的にアピールしやすくなりました。東日本大震災を契機に、エネルギーの効率的利用や省エネルギー化への関心がふたたび高まっている中、省エネルギーで効率よく空調システムを稼働させることができる点において、注目度が高まっていくことが予想されます。

3 「空気」をビジネスに−水のように「空気」を買う時代を創る−

 現状では、調湿が空調管理において重要な要素であることが理解してもらえてもスムーズな機器導入が進まないという壁があります。その壁を乗り越えるために、海外の部材利用や工場の海外進出による値下げなどの方法ではなく、あくまでメイドインジャパンにこだわっていきたいと考えているダイナエアー(株)。
 「ミネラルウォーターの売り出しが始まった頃には“わざわざ水を買うのか”という議論があったが、現在はごく一般的にミネラルウォーターの売買が行われています。“空気の質”もいずれ人々に求められる時代がやってきます。我々はその先駆けとなって、さらに快適で人と環境にやさしい空気をビジネスとして提供できる会社となりたい。」と展望を語るダイナエアー(株)の大野氏。日本中のあらゆる室内にきれいな潤いある空気を満たし、心地よい空間を提供するため、ダイナエアー(株)は、これからも「空気」と「エネルギー」をキーワードに歩み続けます。  

 

ダイナエア−株式会社
◇ 住所 東京都千代田区神田錦町3−4−2   
◇代表者名 代表取締役 宮内 彦夫
◇設立 平成16年10月
◇資本金 2.4億円
◇ 業務内容 液式調湿機の開発・製造・販売事業、空調・エネルギーコンサルティング事業、空調設備工事事業、菅工事事業・電気工事事業・機械器具設置工事事業、臭気VOC除去機の開発・製造・販売事業  

新連携支援
http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/chusho/sinrenkei/index_sinrenkei.html

 

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