シリーズ

 金型・プレス加工で60年 技術と人を高め続ける
                             〜杉並電機株式会社〜

地域経済部 地域振興課

 会長、社長
福田忠彦会長   福田礼彦社長

 今年、創業60周年を迎えた東京都羽村市にある杉並電機株式会社。同社は、超精密金型の設計・製作から精密高速自動プレス機による部品加工までの一貫生産を行っており、パソコン、携帯電話等様々な用途に使われるコネクタ部品が主製品です。 日本の製造業を支えている金型・プレス加工ですが、近年、海外勢が台頭し、厳しい競争にさらされています。そうした中で高い技術力を誇り、海外と闘っている同社。会長、社長からお話を伺いました。


■高い技術力が生み出す超精密部品 ― スーパーコンピュータ「京」にも採用

  他社ではやりたがらない手間のかかる難しいもの、大手でも量産できないようなものを同社では製造しています。金型とプレス加工を一貫して行っているため、微修正を繰り返すことにより、そうした難易度の高い製品に対応できることが強みです。 同社では社員が機械の特性を熟知しており、メンテナンス、微調整を行うことで精度を高め、機械と一緒にモノを作り出します。会長は「人間が機械と一体化している」と表現します。技術力や設備を超えたいわゆる「匠(わざ)」としか言いようのない職人技術は、熟練の技術者に蓄積されるとともに、若い技術者の間にも脈々と継承されています。高精度、高品質の製品は検査でつくるものではなく、製造ラインで作り込むべきである、という製造思想により、サブミクロン単位の精度の高い製品が生み出されているのです。

「京」のコネクタ部品
「京」のコネクタ部品

高い品質を誇る同社製品は、大手コネクタメーカーを主とする顧客からの満足度も高く、様々なところに使われています。 スーパーコンピュータ「京」(製造当時性能世界No.1)にも、同社のコネクタ部品が使われています。信頼性が求められる部品のため、既に実績があって安定的なものということで同社の製品が採用されたと考えられます。これは同社の技術力・品質が信頼されている証と言えます。




■「良いモノは良い人よりつくられる」

 工場内で働く社員の方々
工場内で働く社員の方々

 「良いモノは良い人よりつくられる」との信念のもと、社員のレベルを上げるため、年2回の社員面接も欠かしません。「新聞を読んでいない社員はいらない」と話す会長。移り変わりの激しい世の中で、取り残されることのないよう、意識を高め、人間としての考え方も磨いてほしいとのこと。礼儀作法や身だしなみも重んじています。
 こうした人材育成に 加え、社員を大切にする姿勢も貫いています。
 同社では、クリスマスイブの12月24日は残業なしとし、会社から社員にケーキをプレゼントするということを40年間続けています。いつも忙しく働いている社員がこの日はケーキを囲んで家族と過ごせるようにとの配慮です。「僕のうちは、お父さんが会社からケーキをもらってきてくれるんだよ!」と幼稚園で友達に自慢するお子さんもいるとか。給料も口座振込になり、手渡しするものがなくなった今、ぬくもりや日々の感謝を伝えたいとの思いを持っています。
 また、8月には、取引先や地域の方を招待し、同社敷地内で納涼祭を開催しています。30年以上行っている行事です。おいしい食べ物や飲み物を用意し、招待客や社員にも好評です。


■今後の展望

 会社外観
会社外観

 「お客様から『もっと早く』『もっと良いモノを』『もっと小さいモノを』と要望がある限り、それに対応していく」と語った社長。高精度、高品質の製品を社員とともにこれからも作り続けていきたいということです。

杉並電機株式会社
◇ 住所 東京都羽村市緑ヶ丘3-5-12  
◇代表者名 取締役社長 福田 礼彦
◇設立 昭和31年7月1日
◇資本金 1,000万円
◇従業員数 30人
◇業務内容 電機通信機部品製造
超精密順送金型及び部品の設計製作
高速精密自動プレス部品加工
◇ URL http://www.suginami.co.jp    

 

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