シリーズ

  金型の下請け企業からの脱却 コンテンツによる完成品メーカーへ 
                           “株式会社ピーエムオフィスエー”

地域経済部 地域振興課


 テレビ東京の「WBS」(平成23年1月18日放送 特集:消える”下請け”それでも日本、転換迫られるモノづくり企業)でも紹介された「株式会社ピーエムオフィスエー(PMOA)」。
  飛行機やロボット・お城、ゲームのキャラクターなどを精巧に作るプラモデルやフィギュアの製造現場が長野県諏訪市にあります。       

諏訪高島城と諏訪姫
企業プロモーションのために生まれた
「諏訪高島城と諏訪姫」


 同社は2年前まで自動車や弱電向けのプラスチック部品の金型製造を行う下請け企業でしたが、リーマンショック後、メーカーの海外シフトにより受注が減ったことで、新しくプラモデルやフィギュア等の「キャラクターホビー事業」に着手しました。自動車や弱電向けの金型技術を駆使し、諏訪の強みでもある「超精密」をウリに、1,000分の1ミリの精度で生産される細く精巧なデザインがマーケットに受け入れられています。


  

プラモデル・フィギュア
極めて精密でリアルな質感の
プラモデル・フィギュア

 バブル崩壊以前の諏訪は、域内中心の垂直的な下請け分業構造によって支えられていましたが、1990年代以降は、コア企業を中心に、高度な「技術蓄積」と「マーケット構築戦略」によって、競争優位の転換をしてきました。当該企業も時期こそ異なるものの、諏訪地域の基本ストーリーで説明をすることができますが、「この業界に入ったのは偶然で、事業着手も予定より2年ぐらい早かった」と山口晃社長。「事情によりニッチな分野から入ったが、(特にフィギュアは)日本で企画立案・プロトタイプ製造→中国で量産化(1,000〜2,000個という小ロットを安く製造できる)という流れができたからうちでもやっていける」「プラモデルはmade in JAPANのものが評価が高い」と同社長。
 去年の4月に「PLUM」という自社ブランドを立ち上げ、プラモデルの売り上げは約1億円。自らの足で国内・海外とのコネクションを築き上げ、設計から製造までできる企画会社の新しいビジネスモデルを提案しています。

 

 また、同社は働きやすい職場環境作りを行っており、キャラクターホビー事業立ち上げ後から退職者はなく、社員の意識も変わったそうです。
「新しい事業を始めてから社員の目の色が違う」
「メディアに会社や商品を露出させるのは、従業員の家族のためで、社員のモチベーション向上につながる」と同社長。

  完成品メーカーへの転換を目指した(株)PMOAの挑戦は続きます。

育児室を併設した職場環境 諏訪圏工業メッセプレイベント
育児室を併設した職場環境
(「うちの会社の設計は女性が多い。育休で休まれると
仕事が困るから育児室を併設している。」と同社長)
諏訪圏工業メッセプレイベント
「夏休みものづくり体験ツアー」


   株式会社ピーエムオフィスエー

◇ 住所 長野県諏訪市沖田町3-22-1
◇ 代表者名 代表取締役社長 山口 晃
◇ 設立 2000年8月1日
◇ 資本金 1,000万円
◇ 従業員 21名
◇ 事業内容 金型の設計及び製造、プラスチック成形及びプレス加工業、経営合理化等に関するコンサルタント業務、プラスチック製品の製造及び販売
◇ URL http://www.pmoa.co.jp/    

 

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