関東経済産業局TOP > 施策のご案内 > 流通/物流/サービス > 物流 コミュニケーション2004開催報告
2004年11月25日(木)池之端文化センター(東京都台東区)において、「物流コミュニケーション2004~進化するロジスティクスへの挑戦~」を開催致しました。
このイベントは、今年で6回目となり、主催は当局のほか(独)中小企業基盤整備機構、共催に東京商工会議所及び(社)日本ロジスティクスシステム協会、また、関東運輸局、関東地方整備局及び(株)物流ニッポン新聞社の後援で、広く国等の物流施策を普及するとともに、多くの荷主企業と物流企業の方々が「良きパートナー」に巡り会える場を提供する事により、企業の方々の物流効率化への取り組みを一層推進する事を目的としています。
産業部長 あいさつ
主催者を代表して高橋産業部長が、「日に日に熾烈を極めている世界的な大競争時代のなかで、産学官各分野において自己改革や攻めの経営戦略が進められている。物流分野の皆様方も、コスト削減や地球環境問題への対応等、今日の厳しい時代を生き残り、なおかつ勝ち続けていくために日夜多大なご尽力をいただいているところであり、私どもはそれを少しでもサポートすべく、本日のイベントもその一貫として開催しているものである」と開催の挨拶をしました。
物流関連支援策説明
中小企業庁の廣瀬商業課企画官が「物流関連支援策説明」を行いました。廣瀬企画官は物流効率化対策の位置づけとして、新総合物流施策大綱や地球温暖化対策推進大綱において、国際競争力の強化や環境負荷の軽減に向け社会全体の取り組みが強く求められている現状を明らかにした上で、各支援措置を説明致しました。特に、中小企業流通業務効率化促進法(物流法)については、平成14年4月に基本指針が改正され、より利用しやすいものとなっている点、また、物流効率化施策の流れとして、組合、任意団体等の事業の進捗状況に応じ、①物流効率化専門指導員派遣事業、②物流効率化推進事業(補助金)、③物流法認定に基づく共同物流施設の建設等に至るまで、予算、金融及び税制上のきめ細かな支援措置が講じられている点など、あらためて施策のPRをしました。
中小企業庁のHP(物流支援のページ)
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/
記念公演
今回の記念講演は物流効率化アドバイザーである東海林敏夫(株)日本テクニカルサポート代表取締役社長より「“変わるロジスティクス、変える物流経営”・・・物効法(共同化)から電子タグまでアドバイザーレポート・・・」と題し、全国津々浦々にわたり展開されてきた物流効率化改善指導の実績に基づき、レポート形式でご講演いただきました。はじめに東海林社長は、来年は”ICタグ元年!?”として、変わるロジスティクスの象徴的存在となりつつあるICタグの現状と展望について、各業界における取り組みを実例を踏まえつつ、効果が期待できるところから実証実験が開始されている状況を解説。また、顧客との“絆”を強くする中小企業の共同化として、物流法の要件緩和や認定状況についての最新情報・データを提示しつつ、ご自身で指導・支援にあたられてきた、北関東トゥエンティワン流通事業協同組合における共同物流事業の事例を紹介され、最後に、「本日集まられた皆様、又、関係企業皆様方が日々“挑戦”を続け、勝ち組みとなって発展・成長していかれることを祈念したい」とのエールをもって、講演を結ばれました。
■■記念講演講師プロフィール■■
東海林 敏夫(しょうじ としお)
物流効率化アドバイザー
株式会社日本テクニカルサポート 代表取締役社長 http://www.nts-web.net/
アールエフ・レボリューション株式会社 取締役 http://www.rfrevolution.com/index.html
『物流拠点のシュミレーションから物流センター企画設計運営支援まで一貫したコンサルティングや中小企業の物流効率化改善指導で活躍中。また、物流効率化アドバイザーとして北海道から沖縄まで、各地の団体法人の指導にあたっている。』
主な著書:「中堅・中小企業のための物流コスト削減の手引き」
(製造業編/卸売業編)東京商工会議所売店販売
先進事例プレゼンテーション
『キヤノンプレシジョン停滞なき一貫物流への挑戦』
(2004年度物流合理化賞)
キヤノンプレシジョン株式会社 CRG生産企画部
生産革新課 課長 山本 浩 氏
製造業における先進事例として「キヤノンプレシジョン停滞なき一貫物流への挑戦」(2004年度物流合理化賞)を、山本浩 キヤノンプレシジョン(株)CRG生産企画部生産革新課長から、部品の調達~製造~製品発送までを停滞なく流れる一貫物流の仕組みを豊富な写真・資料等を交えプレゼンテーションをしていただきました。冒頭、山本課長は高品質に裏付けされた物流こそ最優先課題であると強調されており、この課題をクリアすべく同社が、いるものを、いるとき、いるだけ、停滞ゼロの小さな物流(目標値:2時間納入4時間在庫)に取り組んでいる結果、2003年の良品直行率実績が組立ライン平均99.73%を達成。さらに調達物流では、活動にあたっての前提条件として、しわよせが一方に片寄るのではなくWinWinの考え方が取引先との良好な関係を構築し長続きさせるための秘訣であり、互いに条件をよく突き詰めてから活動すべきとご教示くださいました。

『ICタグ技術への期待』
株式会社マルエツ
商品本部 物流部長 高橋 晋 氏
小売業を主体とした取り組みとして産業界全体から脚光を浴び続けているICタグの実証実験に関して、「ICタグ技術への期待」と題して高橋晋(株)マルエツ商品本部物流部長からプレゼンテーションをしていただきました。高橋部長は、食品スーパーとして首都圏を中心に211店舗を展開する同社の特色、これは同時に、高精度な物流システムを構築すれば効果を発揮し得る強みでもあり、2002年12月に物流プロジェクトで“RFID勉強会”を実施後、ICタグの実証実験に至る経緯をご説明くださいました。実証実験の目的として、①お客様のご不便の解消(レジで待たされる、安心安全な商品が買いたい)、②流通分野、特に物流センターと店舗での効率化を掲げ、実験を実施した結果、タグやリーダーをはじめとした技術面の課題、流通手法、温度管理などSCM面の課題の双方が明らかになり、実用化の見通しがつくまでの経過を詳細に解説してくださいました。なお、高橋部長はICタグ技術の導入により物流効率化を推進し、ひいては、「人にしかできないサービスへ」のより一層の充実に繋げてゆきたいと、今後の抱負をコメントされていました。

独立行政法人中小企業基盤整備機構の業務説明
(~中小企業・ベンチャー総合支援センターの支援事業について~)
独立行政法人中小企業基盤整備機構
関東支部 センター長 大熊 善蔵
平成16年7月に中小企業総合事業団・地域振興整備公団・産業基盤整備基金の3法人の事業を整理統合して新たに(独)中小企業基盤整備機構が発足し、中小企業と地域振興へのトータルサポートを開始している現状の説明がなされました。特に、物流関係事業者に対しては、ソフト面の支援策として物流効率化アドバイザー派遣制度をはじめ、約2,000名を擁する専門家のなかから経営課題毎の経営相談や派遣制度をご利用いただけること、一方、ハード面においては、中小企業の組合が物流法に基づき物流センターを開設する際の制度融資をご検討されている場合等、是非、ご相談いただきたいことなど、関連情報の提供がなされました。
独立行政法人中小企業基盤整備機構HP http://www.smrj.go.jp/

まとめ
200名にのぼる参加者は、13時の開会より17時までの長時間、各講演内容を熱心に聴講されており、イベント開催後には、「具体的事例が聞ける大変有益な機会であった」、「我々の業界も負けじと頑張りたい」等、今後の皆様方のお取り組みに向けてのご意見・ご意向を多数頂戴致しました。また、会場内においては講演終了後の各講師と積極的に名刺交換や意見交換を行う参加者の姿も多数見受けられ、物流効率化への関心と必要性の高さを実感いたしました。
おわりに、本イベント開催にあたり各講演内容を快くお引き受けくださり、大変有意義なご講演をいただいた講師関係皆様方、当日の会場運営ほか開催にあたりご支援・ご協力を賜りました各共催機関及び後援機関関係皆様方、さらには、管内各都県市・団体関係皆様方、そして何より、日々の多忙な物流関連業務の貴重なお時間を割き、会場にお越しくださった来場者皆様方にあらためて感謝を申し上げ、「物流コミュニケーション2004~進化するロジスティクスへの挑戦~」の開催報告とさせていただきます。
来年度も開催を予定しておりますので、みなさまのお越しをお待ちしております。
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物流対策係
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